2012年10月23日火曜日

一橋MBA受験の備忘録「I.受験にあたって」

Ⅰ.受験にあたって

‐1.筆者プロフィール

まず、私の属性についてお伝えさせて頂きたいと思います。

「日本人×男性×既卒(新卒ではない・勤務経験あり)×勤続3年未満×学部:not 商学部・経営学部」です。

もちろんもっと詳しく属性を述べることはできますが、ここまでにしたいと思います。

上の属性を念頭に、以降の記事を読んで頂ければと思います。

ですので、例えば新卒者よりも既卒者(勤務経験のある方)の方が参考になる箇所は多くなるでしょうし、「学部時代の専攻が商学・経営学ではない場合、特にどのようなことに取り組むべきか」という点からもお話できればと思います。

‐2.志望校選定

繰り返しとなりますが、私が受験したのは、「一橋大学商学研究科経営学修士(HMBA)コース」(※)です。

※コースの内容の詳細については、以下のURLをご覧ください。
http://www.cm.hit-u.ac.jp/mba/
参考:一橋大学商学部・商学研究科 http://www.cm.hit-u.ac.jp/

「経営学の勉強をしたい!」というとざっくりしていますが、色々な理由や事情から経営学の範疇の分野に興味を持ち、それらについて学びたいと思ったとします。

その際、幾つかの軸を基にして考えていくことになるかと思います。

ここでは、志望校選定にあたって考えるべき軸について、少しずつですが書いていきます。

なお、
Q.経営学の(経営戦略について/ファイナンスについて/イノベーションについて)勉強がしたいのだけど、どのような手段があるか?
という問いかけに対して、
A.(本を読む/友人・知人に教えてもらう/企業の研修に参加する、などではなく)学校に通う!
ということを選択した人が考えるべき軸について書いていきます。

さて、ここで軸として挙げたいのは、
①いわゆる研究者養成コースか、いわゆるMBAコースか(あるいは、いわゆるMOTか)
②コストをどこまでかけることができるか
③国内かor国外か
④フルタイムかパートタイムか
の4つです。

軸としてもっと挙げることはできると思いますし、人によってあえて軸として挙げる必要のないものもあるかもしれません。

私の場合は、
①MBAコース、②準備に10ヶ月・試験準備に30万(生活費除く)、③国内、④フルタイムでした。

‐①の軸について

「経営学の勉強をしたい!」と思った時、特に大学(大学院)を一度卒業された方は、いわゆるMBAコースを前提にする場合が多いにように思います。

ただ、いわゆるMBAコースだけではなく、研究者養成コースについてもカリキュラムの内容等を確認するのが良いと思います。

例えば、神戸大学大学院のMBAプログラムは、パートタイムのMBAコースです。金曜日の夜と土曜日の授業でカリキュラムが組まれています。つまり、平日・昼間の授業は実施されません。これは、在職者を対象にしたコースだからです。

また、平成24年度入学・合格者データ(※)を見てますと、合格者の多くは30~40代です。ミドルと言われる方がボリューム層になっています。これは、例えば一橋大学のMBAコースが新卒者をある程度受け入れているのと比べると、大きく異なっています。

※参考URL: http://mba.kobe-u.ac.jp/admissible/info/report/2012/2012.htm

その一方で、神戸大学大学院には研究者養成コースが設置されています。
「研究者養成」とはあるものの、全員が博士後期課程に進むわけではなく、前期課程を経て就職される方も一定数いるとのことです。
もちろん研究者養成コースということで、入口(入学試験)で問われることは多いと思いますが、検討する価値は十分にあると思います。

私の場合は、
入口(入学試験)の難易度・自身の実力・学部での専攻(not 経営学・商学)を考慮して、
MBAコースを選択しました。

参考:日本で学べるMBA(国内MBAリスト) http://www.daijob.com/mba/schoola

‐②の軸について

コストについては、
A.MBA受験の準備にかかるお金・時間
B.MBAに通うことでかかるお金・時間、失うお金・時間
を考えることが重要と思います。

Aについては、受験料や宿泊・交通費、参考書代、TOEIC受験代、人によっては予備校代も必要かもしれません。また、国外MBAを志望する場合は、国内MBAに比べると準備にかかる費用・時間がかなり高くつくことになるでしょう。

Bについては、国内・国立(not私立)・フルタイムのMBAコースで授業料が2年で約150万、参考書や生活費のことも考えると300万は必要になると思います。その上、例えばフルタイムのMBAであれば離職することになるので、MBAに通わなければ得たであろうお金や時間(&楽しい日々)を失うことになります。(ハーバード大学のMBAの場合、授業料や生活費全体で、1,000万とも2,000万とも言いますしね・・・)

私の場合は、過去問を検討したり、参考書を読んだりした結果、
A.10ヶ月ほどの時間と30万円程度のお金が必要だろうと考えました。逆に、それ以上の時間とお金をかけることができないという事情もありました。
B.実は、こちらはあまり考えませんでした。「どれだけかかっても行きたい/行くしかない」という気持ちが強かったです。あと、肩身の狭い思いをすることを甘受することにしました。


‐③の軸について

私の場合は、
語学力・受験準備費用・MBAの受験料&生活費を考えて、
国内を選択しました。

このように「国内か国外か」を規定しているのは、まず第一に「お金・時間」と思います。残念ながら。

国外MBAについては、全く分かりません。すみません。
国外MBAホルダーのblogを見たり、下記のような受験経験が書かれたサイトをご覧ください。

参考URL: http://www.geocities.jp/kousurebaukaru2011_owner/

ちなみに、「英語でMBAを!しかし、国内で!」という方の選択肢としては、
一橋大学大学院国際企業戦略研究科
http://www.ics.hit-u.ac.jp/jp/
国際大学MBAプログラム
http://gsim.iuj.ac.jp/index_ja.php
などがあります。

「国内MBAに通うことの価値」については多くの意見があるかと思いますが、ここでは言及いたしません。

‐④の軸について

私の場合は、
2年間集中・没頭して取り組みたかったことから、
フルタイムを選びました。

パートタイム(平日夜間・土曜日開講)のMBAについては、前述の神戸大学大学院のほか、
早稲田大学ビジネススクール
http://www.waseda.jp/wbs/index.html
筑波大学大学院ビジネス科学研究科経営システム科学専攻(修士課程)
http://www.gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp/
などがあります。

「離職/休職することができない、しかしMBAには通いたい!」という方も多くいらっしゃるかと思いますので、このようなパートタイムのMBAも魅力的と思います。

また、フルタイム/パートタイムという軸ではありませんが、1年(あるいは1年半)課程のMBAも国内外に設置されています。
興味がある方は、ぜひ調べてみてください。

以上の①~④の軸について考えた結果、私の場合、
①MBAコース、②準備に10ヶ月・試験準備に30万(生活費除く)、③国内、④フルタイムでまとまりました。

これにより志望校は、
・一橋大学MBA(HMBA) http://www.cm.hit-u.ac.jp/mba/
・京都大学経営管理大学院 http://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/jp/
に絞られることになりました。

※HMBAが第一志望であったため、京都大学経営管理大学院は受験しませんでした。
※他大学院MBAコースも候補になったのですが、諸事情により、言及はいたしません。

‐3.「たら・れば」

執筆中



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